NOVOカルテット
現在最も注目されている新進気鋭のアンサンブル、NOVOカルテットは、すでに多くの著名な国際コンクールで 優勝や上位入賞を果たし高く評価されている。
2023年、若手音楽家の登竜門として世界的に名高いジュネーブ国際音楽コンクールで第1位を受賞、併せて4つの賞(聴衆賞、特別賞、音楽高校在学生による聴衆賞、音楽大学在学生による聴衆賞)を受賞した。同年ドイツ、ハイデルベルグにて Irene Steels-Wilsing 国際弦楽四重奏コンクールでも第1位及び聴衆賞を受賞。デンマーク、コペンハーゲンで開催されたカール・ニルセン国際弦楽四重奏コンクールでは第2位受賞など、国内外の国際コンクールで、数々の輝かしい受賞歴を残している。またこの程、デンマーク芸術財団より、2024年-2026年の「若手芸術家エリート」に選出され、同時にパリ・エコール・ド・ミュージック エリートプログラムに選抜された。
NOVOカルテットはデンマーク王立音楽院における室内楽教育の第一人者であるTim Frederiksen教授に師事した後、ウィーン国立音楽大学を拠点にEuropean Chamber Music Academyにて研鑽を積み、ヨーロッパを中心に中国、アメリカなど、デンマーク国内外で精力的に演奏活動を行っている。テレビ、ラジオ番組の出演も数多い。これまでに室内楽をアルバンベルグ弦楽四重奏団, アルテミス弦楽四重奏団, エベーヌ弦楽四重奏団、エルサレム弦楽四重奏団、デンマーク弦楽四重奏団、モディリアーニ弦楽四重奏団などに師事。ピアノのAlexander Lonquich, Per Tengstrand, チェロのAndreas Brantelid, ホルンのFelix Klieserなどの著名なアーティストとの共演も重ねている。
NOVOカルテットのエネルギーに満ちた熱い想いは、さまざまな独自のプロジェクトを生み出している。NOVOカルテットが自ら企画、運営を手掛ける音楽祭「ACROSS」はまさにそのシンボルと云える。若手室内楽奏者を世界中から招聘し、国境を越えた音楽を創造し追求している。また、現代音楽作曲家達とも連携し楽曲制作のプロセスに対する深い好奇心を育んでいる。2023年,デンマークの作曲家Mette Nielsenの作品を収録したデビューアルバム「Frozen Moments」をリリース、2024年には、Mieczysław Weinberg作曲「Aria no. 9 」をシングルリリースしている。クラシック音楽が彼らの衷心である一方、NOVOカルテットはジャンルに捕われることなく、ジャズやポップミュージシャンとの新たな取り組みも模索している。また、ファッションブランド「UNIQLO」「Shaping New Tomorrow」とのコラボレーションでは、音楽とファッションのクロスオーバーを探求、展開している。
NOVOカルテットのメンバー4人の深い友情は、このカルテットを特徴付ける強い礎となっている。音楽的な相互の尊重や尊敬、お互いへの配慮、そしてユーモアは各自のケミストリー云々以前に、彼らの音楽的アイデンティティーと舞台での存在感をも定義している。固く結ばれた彼らの絆は、独自の情感豊かな演奏にも表れており、彼らが提示する音楽と深い感情的共鳴を醸し出している。